衣類は熱の発散を妨げないものを選ぶ。特に下着は通気性、吸水性、速乾性に優れた綿素材がお勧めです。食事では、熱の生産量が高い肉類を控えめにする。汗の量を抑えることができます。
また、山芋や里芋などのムコ多糖類を多く含む食品も汗の量を抑えるのに役立つといわれています。
手のひらやワキの下など局所の多汗症ではなく、全身に多量に汗をかく全身性多汗症では、甲状腺機能亢進症や糖尿病(低血糖)、更年期障害、褐色細胞腫、服用している薬などが原因となる場合も。原因に対して治療する必要があります。
異常な多汗を感じたら、皮膚科や内科の診察を受けましょう。
(国際医療福祉大学熱海病院検査部・〆谷直人部長)