【耳】耳かきの回数が少ないからアカがたまるは大ウソ

公開日: 更新日:

 昔は慢性中耳炎の子供がたくさんいたが、聞こえは悪くなるが痛みはないので、医者にかかる子も少なかったという。いつの間にか「鼓膜に穴の開いた人の……」という部分が省略されて、「耳に水が入ると中耳炎になる」という言葉だけが独り歩きしてしまったわけだ。

 ただし、間接的に水泳が中耳炎のキッカケになることはある。プールの水が鼻の奥に入り込んで炎症を起こし、そこから細菌が耳管を通じて中耳に入ったような場合だ。耳の入り口から鼓膜までの外耳道は体の表面の皮膚と同じなので、水が入っても何ら問題はなく、濡れても数分すれば乾いてしまうという。

 耳穴に水が詰まって聞こえが「ボワーン」としたときは、詰まった耳を下にして片足ケンケンすれば大概取れる。あとは耳の外側を拭くだけ。綿棒や丸めたティッシュで耳の中をグリグリやると、外耳を傷つけ外耳炎の原因になるので、やってはいけない。翌日も耳閉感が残るようなら受診しよう。

■綿棒はよくない

 東京逓信病院・耳鼻咽喉科(東京都千代田区)の八木昌人部長が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」