あなたらしく生きる…余命3カ月を告げられて気づいた思い
以前、Aさん(56歳・男性)からお聞きしたお話です。Aさんは胸腺がんで、ある病院の腫瘍内科に通院していました。そこで担当のB医師とこんなやりとりがあったそうです。
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B医師「化学療法が効かなくなりました。積極的な治療はもう勧めません。あと3カ月くらいかもしれません。あなたらしく生きるのがいいと思います。今なら旅行とかできると思います。旅行はお嫌いですか?」
Aさん「え? え? あなたらしくって……じゃあ、治療はもう終わりですか?」
B医師「そうです。前にも話しましたが、今の治療が効かなくなったら、がんに対する標準治療は終わりです。どうされますか? 緩和ケアの医師に紹介しましょうか? 近くの病院にします? 在宅で往診してくれるような診療所にしますか?」
Aさん「ここに通うのはいけないのですか?」
B医師「治療中に急変した患者は別ですが、ここの腫瘍内科ではみとりはしません。ですから、これからはどこか好きなところにかかって下さい」