カビは健康の大敵…対策には次亜塩素酸ナトリウムがいい

公開日: 更新日:

 例年以上の大雨に見舞われている今年の梅雨。部屋の中はジメジメ、ムシムシして、いたるところにカビが見られる。カビは人体にどんな影響を与えているのだろうか? 日本で最大の病原真菌、放線菌(カビ様の微生物で、糸状の菌糸を形成)の保存施設を持ち、カビそのものはもちろん、その対策などの研究をしている千葉大学真菌医学研究センターの矢口貴志准教授(バイオリソース管理室長)に話を聞いた。

 浴室や台所等に発芽し成熟したカビは、やがて大量の胞子(2~10マイクロメートル=1マイクロメートルは1000分の1ミリメートル)をまき散らすことになる。

 形は球形、楕円形、棒状、三日月状とさまざまだが、浮遊し、風や人によってほかの場所にも運ばれる。

 発育の環境がいいと再びそこで発芽して増殖し、目に見えるほどの塊(集落)を形成してしまう。

 食品ならデンプンや糖分を含む餅、パン、菓子類などを好む。例えば、冷蔵庫の奥の方から買い置きのパンやリンゴを取り出すと、アオカビ(ペニシリウム)や、コウジカビ(アスペルギルス)が、張り付いているケースがよくある。カビの生えている部分を切り取り、捨てるのがもったいないからと、残りの食品を口に含む主婦も少なくない。こうしたカビの対応策は、果たして正しいのだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」