カビは健康の大敵…対策には次亜塩素酸ナトリウムがいい
■カビが成長する環境条件は3つ
しかし、家からこのカビを全て取り除くのは至難のワザ。ゼロにはできない。そのために、いかにカビの増殖を抑えるかがカギになる。
カビが発芽し成長する主な環境条件は3つで、①温度(20~30度)、②湿度(60%以上)、③栄養(食べ物のカス、皮脂、せっけんカス、ホコリなど)だ。
この3つの条件が整うと早いカビでは3日、クロカビ(浴室、モルタルなど)でも、7日ほどで目に見えるほど大きく成長してしまう。
カビの予防対策の基本は、「部屋はこまめに窓を開けて換気をよくしてやり、湿気を外に出す。カビの栄養になるホコリ等の駆除は、まんべんなく掃除をすること。また、カビを見つけたら、次亜塩素酸ナトリウムという成分が入っているカビ取り剤で取り除くといいでしょう」。
矢口准教授は、カビ対策の知恵として、「ワサビ」の効能についても少し触れた。
アリルイソチオシアネート(辛味の成分)が含まれているワサビには抗菌・防カビがある。
「食品を入れるタッパーなどにワサビを入れておきますと、カビが発芽しにくくなります」