カビは健康の大敵…対策には次亜塩素酸ナトリウムがいい

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「カビの生えたパンやリンゴが、どこまでカビに毒されているか、確かめようがありません。もし、本格的に分析するとしたら、高額な研究費が必要でしょう。カビが付着した食品は、全部に毒されている確率は低いでしょうけど、ゼロではありません。危険性を考慮したら、食べない選択が賢明です」

 矢口准教授が所属しているバイオリソース部門では、主に「アスペルギルス」や関連菌における形態や、系統解析による分類学的研究を行っている。

 わかりやすく言うと、毒性を持つカビが、人体にどのような病気を招くかを研究している。

「カビが発する胞子をたくさん吸いますと、咳、くしゃみ、鼻水といった症状が出る呼吸器系アレルギーが起こります。最悪、免疫が落ちた患者には、胞子は肺細胞の中まで入り、肺炎を招くこともあります。このような病態を起こさないためにも、カビという敵の特性を知っておくことが大切です」

 1立方メートル当たり、空気中に100~1000個ほどの胞子の源は、成熟したカビの塊・菌糸である。

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