最新鋭機によるハイパーサーミアでがん治療はどう変わるか

公開日: 更新日:

 とはいえ、どんな治療法にも副作用はある。ハイパーサーミアの場合、脂肪組織が過度に加温されると皮下脂肪に硬結が生じ、痛みの原因となる場合がある。ただし、多くは1~2週間で消失し、後遺症も残らない。

■標準療法との併用を目指す

 しかし、この治療法が注目される本当の理由は、加熱によりがん細胞に直接ダメージを与えるからだけではない。抗がん剤のがん細胞への取り込みを向上させ、放射線の増感効果が得られることだ。しかも、ハイパーサーミアによる体温の上昇により免疫細胞であるリンパ球が活性化し、NK細胞、細胞傷害性T細胞、樹状細胞などが増殖して、がん細胞への攻撃力が強まると考えられている。

「ハイパーサーミア療法と併用すれば抗がん剤や放射線に上乗せ効果が認められ、また通常よりも少ない量で効果を得ることも可能で、それだけ抗がん剤や放射線の副作用を減らすことができます。また、放射線が効きにくいがん種もこの治療法を併用することで治療効果が上がることが実証されています。がんの総合治療を担う千葉県がんセンターがこの療法を導入する意味は、他施設ではともすれば最後の治療、緩和治療とみられがちなハイパーサーミア療法を標準治療の開始と同時に行うことで従来より少ない副作用で、従来以上の成績を上げる可能性を期待できることなのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  3. 3

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  4. 4

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  5. 5

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  1. 6

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  2. 7

    フジテレビ「中居正広氏に巨額賠償請求」あるか? 「守秘義務解除拒否」でウソ露呈

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    Kōki,『女神降臨』大苦戦も“演技”は好評! 静香ママの戦略ミスは「女優でデビューさせなかった」こと

  5. 10

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ