著者のコラム一覧
松生恒夫医学博士

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

ジョンの「プチ・ベジタリアン生活」と大腸がんリスクの関係

公開日: 更新日:

「ヨーコは玄米がいいって言うから、言う通りにして玄米を食べ続けていたら、とても調子がいいんだ。僕はベジタリアンじゃないけど、玄米を食べて気持ちいいし、本当に体調がいいんだ」と。

 この席で、ジョンは一生懸命、みんなにお茶を入れたそうです。さらにヨーコが提案をします。

「ジョンはね、日本の食べ物の中で一番好きなのがうな重なの。みんな、うなぎを取って食べましょうね」

 彼女はフロントを通してうな重を注文し、みんなで食べたそうです。その時のジョンは、きちんと正座し、お箸を器用に使ってうなぎを食べたそうです。「まるで日本人みたいに静かで、ニコニコして穏やかで……」と星加氏は当時の様子を述懐しています。ジョン自身あるいは周囲の発言や記録などから、ジョンは玄米を中心とした和食にとてもなじんでいたことがうかがえます。

 昨2020年はジョン・レノンの生誕80年でしたが、もし彼が凶弾に倒れることなく、玄米菜食中心の食生活を送っていたらどうであったかと考えずにはいられません。大腸の専門医の立場から言わせてもらえば、少なくとも大腸の不調に悩むことはなかったと推測します。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動