自粛、自粛…が1年半以上続けば誰だってつらい気持ちになる
ある病院の副院長からこんなメールが届きました。
「コロナウイルスのデルタ株で家族感染が起こり、旦那さんは亡くなりました。今、入院中の奥さんはNHFをして、やっと落ち着いてきました。お子さんもやはり感染し入院しています」
NHFとは、「ネーザルハイフロー」と呼ばれる鼻から高流量(30~60リットル/分)で高い精度の酸素を投与できる呼吸療法機器のことです。そして、メールはこう続きました。
「このような患者が次々と入院します。頑張って受け入れなければならない責任、病院やスタッフを守らないといけない責任で、さすがに疲れてきました。みんな同じ足並み揃えて頑張っていければと思いますが、しかし、頑張っても感染者は増えるし、若い人も重症者は少ないけれどいます。今は国全体がバラバラのようで、むなしいだけです。同じ方向に向かっていないことがきついのです」
自粛、自粛、我慢、我慢……これが1年半以上も続いたら、誰だってつらい気持ちになります。
早くからもっとPCR検査をたくさん行っていたら……。あの時、「GoTo」に固執せず経済最優先から命最優先に変えていたら……。緊急事態宣言を繰り返し、そして延長しても、一方では政治資金集めパーティー、国民の多くが中止・延期を望んでもオリンピックを開催しました。