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佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

自粛、自粛…が1年半以上続けば誰だってつらい気持ちになる

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 今度こそ、先頭に立って、国民の命最優先の政治をやらなければなりません。中等症の方が自宅療養では命は守れません。家庭内感染を増やすことだってあり得ます。命を守るために、オリンピックの選手村とホテルを借り切って、医師や看護師を常駐させるといった策を実行してはどうでしょう。

 広島原爆の日の8月6日、長崎原爆の日の9日、今から76年前に投下された原子爆弾により犠牲となった人々に対する追悼式が開かれました。広島市長、長崎市長は、平和宣言で核兵器禁止条約の批准を日本政府に求めました。同条約は今年1月に発効され、7月の時点で署名国86カ国、批准国55カ国に及ぶといいます。

 菅首相は式典のあいさつでは条約に触れず、記者会見では現時点で条約には批准しないと明言しました。唯一の被爆国である日本こそ、核兵器のない世界の実現に向けてリーダーシップを発揮しなければならないのに、核の傘にあるからといって、これではあまりに情けない。

 被爆者代表として、92歳の岡信子さんが残された者の務めとしてつらい体験を読み上げた「平和への誓い」を、政府の方は聞いたでしょうか?

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