口腔がんの早期発見を可能にする「AI診断支援システム」

公開日: 更新日:

 AIには、大量の画像から自動的に特徴などを抽出・分析する「ディープラーニング(深層学習)」の技術を応用。大阪大学歯学部の症例をはじめ、全国6施設の共同研究機関から現時点で約4万枚の口腔粘膜疾患画像を収集して、診断情報のラベルを付与したデジタルデータを使用。これは同分野の研究において、世界屈指の規模を誇るデータ量になる。

 研究機関としては、「悪性腫瘍」「口内炎」「白板症」「良性腫瘍」の4疾患を判別するAIの作成を進めており、実用化に向けては、歯科開業医などの1次医療機関のニーズを踏まえた上で、AIの仕様を決定するとのことだ。

「すでに口腔粘膜疾患の判別において、非常に高い精度を達成しています。特に『悪性腫瘍』と『口内炎』の判別において学習モデルの精度は、今年6月に開催された日本頭頚部癌学会のシンポジウムで『感度、特異度ともに95%以上』と公表しています」

 この口腔がんのAI診断支援システムは、1次医療機関向けとして主に一般歯科医院が利用するシステムになる。近い将来の実用化を目指しているという。

【連載】コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主