著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

患者さんや家族に合ったキャラの医師やスタッフをマッチング

公開日: 更新日:

「人を見て法を説け」ということわざがあります。説法する時にはその相手の性格や状況などを考えて、それぞれに合ったふさわしい方法で行うことが大切だとする仏様の教えです。

 この教えは私たち在宅医療の現場でも日々実践されています。

 一般的に患者さん側からこういう感じの医師やスタッフがよいといった具体的なリクエストがあるわけではないのですが、担当する患者さんがどんな症状で、そのご家族がいったいどんな思いなのかなど、面談の中で可能な限り拾い上げます。私たちの医院に所属するスタッフはさまざまな個性を持ったスペシャリストばかりです。現在のところ、医師は男性が19人で女性が14人。A医師は理論的な説明が得意だとか、B医師はお話を通じて相手からいろいろと聞き出すのがうまいだとか、それぞれ専門やキャラクターが違うため、どの患者さんに合うのかを考慮し、担当を決めるようにしています。

 それは、医師やその他のスタッフが患者さんや家族に受け入れられなければ、在宅医療そのものが成立しないためです。かつて在宅医療というよりも医療に対して不信感を持つ患者さんと家族を担当したことがありました。その患者さんは91歳の女性。膀胱がんが恥骨と左臀部、リンパ節にも転移していました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差