オミクロン株は本当に脅威なのか? 統計から見えてくる新型コロナの実態

公開日: 更新日:

医療情報学の専門家が特別投稿

 年が明けた途端、新型コロナウイルスの感染が再び急拡大し、第6波の到来と騒がれている。しかも今回は新顔のオミクロン株が中心とあって、政府や医療界が警戒を強めている。

 WHO(世界保健機関)は、オミクロン株による重症化リスクは、デルタ株と比較して低い可能性があると言っている。しかし同時に、オミクロン株は風邪ではない、軽い病気と考えるべきではないとも言っており、見解が定まらない。

 こういうとき、統計を眺めてみると、全体的な傾向が見えてくることがある。

 そこでまず、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計(COVID-19 Dashboard)をのぞいてみよう。すると世界全体の感染者数と死亡数の推移は表①のようになっていた。つまり、世界的に見ると、12月に入ってから感染者数が増加に転じ、とくに年明けから爆発的に増加していることが分かる。ところが死亡数は逆に減少している。

 日本に限った動きも、だいたい同じである(表②)。年末から感染者数が増え始め、年明けに一気に増えてきた。だが死亡数は増えていない。1月3日の週で見れば致死率は0.03%になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…