お灸でどんな不調が改善できるのか? 冷えに関係する症状に強い
お灸は温熱効果によって、自然治癒力や免疫力を向上させ、それにより病を防ぎ治していく治療法です。あらゆる不調に対し、改善効果が期待できます。
特に得意とするのが、体の冷えと関係の深い不調です。具体的には、関節や筋肉の痛み、神経痛、便秘や下痢といった消化器症状、更年期障害・不妊症・月経痛などの婦人科系疾患などになります。
また、よく驚かれるのですが、イボ取り・ほくろ取りにお灸が用いられることもあります。ほくろそのものは治療の必要はありませんが、美容的な観点からほくろ取りを望まれる方がまれにいらっしゃいます。
ただし、単純にどこにでもお灸をすればいいというものでもありません。いわゆるツボと組み合わせることでその効果を発揮するのです。
婦人科系疾患でよく知られるものとしては、足の小指の爪の生え際(外側)にある「至陰」というツボにお灸をすえる方法。妊婦に行う逆子の治療で行われます。
内くるぶしの指4本分上にある「三陰交」というツボは、婦人科疾患全般に効果があり足首を温めることから冷え症にも効果を発揮します。