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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

NPO製作動画が話題「がんとセックス」妻への配慮とEDの解決策

公開日: 更新日:

 がんというと、高齢者の病気と思うかもしれませんが、違います。がん患者の3割は、64歳以下の現役世代です。そこに着目すると、治療と仕事の両立だけでなく、妻や彼女との生活の両立も重要なテーマになります。ズバリ、がんとセックスです。

 繊細な内容だけに、がん患者や家族がだれにも相談できずに悩んでいるケースも珍しくありません。そこでNPOキャンサーネットジャパンは、「したい? する? がんとセックス」と題した動画を製作。問題を考える材料となるアニメを公開しています。

 セックスをしていいのか、いけないのか。がん患者は、ここから悩みますが、いけないことはありません。患者やパートナーに性欲があるなら、していい。ただし、がん患者の体は治療の影響を受けることがあるため、セックスのタイミングややり方に注意することが大切です。

 まず抗がん剤の副作用では、血小板や白血球の数が少なくなることもあります。そうなると、感染や出血のリスクが高いため、このときはセックスを避けるのが無難でしょう。


 それらの数値が十分に回復したときが再開となりますが、自己判断は禁物。主治医にセックスを再開していいかどうか確認することです。

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