迷ったときは「コイン投げ」 幸福度が向上しやすくなる
悩んでいる過程そのものに、人間は頭を悩ませます。
小さなことで言えば、「ハンバーグ定食」と「オムライス定食」、どちらを食べるかで迷ってしまう。あるいは、ブラックの服とグレーの服、どちらを買おうかと迷ってしまう。
一方で、転職をする際にA社とB社で迷う、引っ越しをする場合にAの部屋とBの部屋で迷うといった比較的大きな決断もあります。環境面や金銭面といった条件が変わらないのであれば、どちらを選ぶかはとても難しい判断になるでしょう。もしも選択が間違っていたら、ハズレを引いたらどうしよう……。そう迷ってしまうため、人は悩み、決断ができなくなってしまうというわけです。
しかし決断というのは、言葉が持つ重い響きとは裏腹に、案外あっさりしたものだったりします。
シカゴ大学の経済学者スティーヴン・レヴィットは、「人生の重要な選択の場面において、自分で決断できない人はどう決断すべきか」を調査するために、“コイン投げ”ができるウェブサイトを開設しました(2016年)。