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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

自問自答の「独り言」でセルフコントロール力がアップする

公開日: 更新日:

 チュレットとインズリクトは、「脳内の独り言」を使えない場合は、より衝動的に行動しやすくなると指摘し、自分の行動を言語化して自分に伝えられないと、セルフコントロール能力が低下してしまうと話しています。

 理性には、言語の力が欠かせません。たとえそれが、脳内のつぶやき(独り言)であっても、効果はてきめんです。もしもあなたが、何かの課題や問題に直面しているなら、自問自答して、心の内を言語化するといいでしょう。自分が何に迷い、あぐねているのか、その交通整理がしやすくなり、解決までの糸口をつかみやすくなるはずです。

 また、「つぶやく」という意味ではネガティブな感情をSNSで吐き出すと、気持ちが楽になるという研究結果(2018年)も興味深いです。

 北京航空航天大学のファンらが中国・アメリカ・オランダの研究者と共同で、7万4487人のツイッターユーザーを対象に行った調査によると、ポジティブな気分のときに自分の気分に関してつぶやくと、1時間ほどポジティブな気分が続き、その後、通常の気分に戻ることが判明しました。

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