「納豆」がアナフィラキシーを起こすケースが…クラゲに刺された人は要注意

公開日: 更新日:

 ちなみに、納豆アレルギーが遅発型アレルギーである理由は、納豆菌により生成されるPGAの分子が大きく、腸管から吸収されるサイズまで分解されるのに時間がかかるからだという。

 気をつけたいのが、納豆をたくさん食べたからといって納豆アレルギーになるわけではないことだ。

「注目したいのは、この納豆アレルギーになるのはクラゲに刺された経験のある人に多いことです。横浜市立大学の研究では納豆アレルギー患者の80%以上がクラゲに刺された経験があるサーファーやダイバーだそうです。クラゲは触手に触れると触覚細胞内にPGAを産生し、その浸透圧によって毒針を標的に突き刺します。クラゲに刺された人はこのためPGAアレルギーになり、PGAが多く含まれる納豆を食べると、じんましんやアナフィラキシーを起こすことがあるのです」

 納豆アレルギーを初めて報告した横浜市立大学の研究者は、納豆アレルギーを発症した患者のひとりが中華クラゲを食べてアナフィラキシーを起こしたことがきっかけで、クラゲに刺されたことが納豆アレルギーの発症メカニズムに関連しているのではないか、と疑い研究を始めたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」