90歳のがん患者「長生きの家系なので治療しなくてもいいだろうって」
患者さんもご家族も、初めての在宅医療に戸惑うのは当然。可能なサポートの内容をまずはご説明することからスタートしました。
「お酒、たばこはどうですか?」(私)
「酒は若い頃は飲んでいたけど飲まないんです」(患者)
「今だって飲んでるでしょ」(妻)
「あんなのお酒の部類にならないよ。おちょこ1杯くらいだもん」(患者)
「大酒飲みではなかったんですね、おたばこは?」(私)
「吸ったことないです」(患者)
「今はこの階に奥さまと住んで、下の階には息子さんが住んでらっしゃる?」(私)
「2世帯です」(患者)
「他にご家族はいらっしゃるんですか?」(私)
「日本にはいないです。娘が海外に」(患者)
在宅医療なら生活スタイルが制限されることも最低限で、患者さんが好きなように気兼ねなく生活できる--。こうお伝えすると自然と和やかなムードに。