白血病患者の在宅医療を開始「定期訪問プラス24時間365日、異変があればいつでも連絡を」
「おうちに帰ってきて困っていることはありますか?」(私)
「だるさがあったんですけど食事もお風呂もできているので大丈夫です」(患者)
「痛み止めのお薬(フェントステープ)で眠気はありますか?」(私)
「はい。普段から食後は眠気がありましたが今のところは問題ないです」(患者)
「わかりました」(私)
「急性骨髄性白血病」を患う患者さん(65歳)の在宅医療が、先日始まりました。ご主人と2人暮らしの女性です。
それまで抗がん剤治療(化学療法)を受けてきた病院では、通常の化学療法だけでは治せない血液がんなどに対して行う「造血幹細胞移植」が難しい状態との診断。余命1~2カ月と告げられていました。
女性とご主人は、残された時間を自宅で過ごそうと、具体的な白血病治療は受けないことを決めました。そして、自宅で輸血を受けられること、痛みのコントロールができることを条件に、病院から紹介された在宅診療所の中から、ご家族がネットなどで独自に調べられ、私たちの診療所を選んだのでした。