著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

白血病患者の在宅医療を開始「定期訪問プラス24時間365日、異変があればいつでも連絡を」

公開日: 更新日:

「承知しました。今後のことについてなのですが、我々が伺う頻度が通常は2週に1回ですが、患者さんの場合、輸血があるので、最低でも1週に1回以上になると思います。そしてこの定期訪問プラス24時間365日、異変があればいつでも連絡を受け付けています」(私)

「夜中でも休日でも大丈夫なんですね。安心です。お願いします」(患者)

 患者さん側と話し合いを持ち、その状況に合わせて療養プランを組み立てていきます。

「入院中にカビで肺炎になったんです。カビ菌に対して、薬を飲む必要はありますか?」(患者)

「でも3割負担ですよね。訪問薬局に送料がかかってしまうので、極力処方は少ない方がいいですよね? 確かお知り合いの漢方薬局の薬もご提案されていましたが、差し支えないと思います」(私)

 在宅医療では自宅に上がり込み、その患者さんの療養状況を実際に医師がその目で確認するため、処方される投薬管理が確実になるというところがあります。


「家族が輸血の時にやることはなにかありますか?」(夫)

「特にないですよ。お薬だけ忘れず飲んでいただければ」(私)

「自分が不器用なので」(夫)

 ご家族と一緒に療養をひとつずつつくり上げていくのが在宅医療の姿なのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」