糖尿病患者の「足」はどうなっているのか? 15%に異変あり

公開日: 更新日:

 また糖尿病の人で血流障害を合併していると、酸素や栄養が十分に足全体に行き渡らず、創傷(潰瘍、壊疽)が起きやすい。しかも、糖尿病神経障害により、シャルコー関節(神経障害性関節症:明らかな重度の外傷がなく、関節破壊や病的骨折を生じる疾患)で、足を骨折しても、神経障害により痛みの自覚がなく異変に気がつきにくいこともある。

「そのため、骨折を起こして足が変形し、潰瘍、壊疽が進んでいるのに気づきにくい。結果、足切断という最悪のケースに至ってしまうのです」

■「不健康な足」では歩くこと自体がリスク

 足に生じる傷はその深さにより「びらん」「潰瘍」「壊疽」に分類される。

 びらんは4層ある皮膚の浅い層までの欠損、潰瘍は深層にある真皮にまで及ぶ欠損、壊疽は皮下組織や筋肉までが壊死して黒色や黄色に変化した状態を言う。

 糖尿病の人が足を失うきっかけは、灼熱の砂浜を素足で歩いてやけどしたり、足をぶつけて外傷を負ったり、足の冷えを湯たんぽで温めて低温やけどしたり、血流の悪い足の外反母趾などを放置したことによるものをイメージしがちだ。むろん、そうしたケースもあるが、糖尿病の人はじつは「普通に歩くこと」自体にリスクが潜んでいるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主