娘を出産した直後から突然、体に力が入らなくなった
赤ちゃんがいるので「すぐ」とはいかず、両親に連絡をし、翌日、実家近くの総合病院を受診。「帯状疱疹」という、なんとなく納得のいかない診断を受け入院。1週間ほどで退院したのですが、退院時には、過去最悪の体調で、どこの筋肉にどうやって力を入れればいいのかわからない。病院入り口のわずか3段の階段すら下りられない状況でした。
視界もおかしく、物や人が全て二重三重に見える。このままではまずいと眼科へ直行しました。その眼科の先生に「あなたが行くべき病院は眼科ではない」と脳神経内科の病院を紹介され、翌日、2駅先の脳神経内科へ。待合室はとても混んでいて、しかし“光の速さ”で名前を呼ばれ、簡単な身体テストが行われました。
ペンを目で追う、片足で立つ、目を閉じて立つ……。これら全てがうまくできなかった。眼科、そして脳神経内科の先生の態度から、「普通ではないことが起こっている」とうっすら感じていました。
■慢性炎症性脱髄性多発神経炎 末梢神経に炎症が起こり、「手足の力が入りにくい」「感覚がわかりにくい」「しびれる」などを来す病気。はっきりとした原因はわかっていない。ステロイド療法、免疫グロブリン療法、血液浄化療法が行われるが、治療後も再発と寛解を繰り返したり、慢性に進行したりすることがある。