がんと言われたら「がん相談支援センター」へ…不安に答えてくれる
がん治療をしながら仕事を続けたいという希望があるなら、治療計画、通院予定、治療後にどのようなことが予想されるのか&いままで通り働けるのか(「抗がん剤の副作用でフルタイムの勤務は難しい」「倦怠感がひどく通勤ラッシュは避けたい」など)、休職の可能性など、各人の職場、仕事内容、人間関係に応じた情報を具体的に伝える必要がある。
「勤めている会社の就業規則を確認してもらい、患者さんが最も働きやすい形を探っていく。また、お金の面においては利用できる制度がいくつかあります。高額療養費制度、限度額適用認定証、傷病手当金など。加入している生命保険会社への確認、診断書の取り寄せも自ら動かなくてはなりません」
加入している保険組合では、高額療養費制度とは別に、独自に付加給付制度を設けているところもある。申請してからお金が戻ってくるまで数カ月かかるので、がんと診断されたら早めに動きたい。
がんと診断され平時の精神状態と違っているところに、検査や入院準備、仕事の引き継ぎなどで多忙となれば、何から手をつけていいか混乱してくる。一つ一つ確認し、サポートするのも、がん相談支援センターの役割だ。