市民講座「温熱から見た医療最前線」が日本ハイパーサーミア学会と併催される
■最新事情を知るチャンス
例えば、がんの標準治療を受けている人やその治療がいったん終わって、治療法に悩んでいる人は「ハイパーサーミア(温熱)療法」の市民公開講座に参加してはどうだろう。
ハイパーサーミアとはがんの塊が42.5度以上の熱に弱いという性質を利用してがんを治療する治療法のこと。国が認めた治療法で、一定条件下では公的保険適用が認められている。加熱による直接がん細胞にダメージを与えるだけでなく、抗がん剤や放射線療法による相乗効果が多く報告されており、集学的治療で成果を挙げるがん治療において、新たな武器として注目されている。
「温熱から見た医療最前線」(9月7日(土)13時15分~14時45分、タワーホール船堀5階小ホール=東京都江戸川区船堀4-1-1、先着300名、参加無料)は、日本ハイパーサーミア学会第41回大会の併催イベント。座長は同大会委員長でもある黒﨑弘正・江戸川病院放射線科部長が務める。
講演は、ハイパーサーミアの最新機器を導入して以来、積極的に治療を手掛けている「千葉県がんセンター食道胃腸外科」の千葉聡医師をはじめ、江戸川病院の加藤正二郎院長、同院の古賀祥嗣副院長が行う予定。
日本ハイパーサーミア学会第41回大会では、高圧酸素との併用による効果なども報告されることになっている。市民公開講座では、ハイパーサーミア療法の新たな可能性や最新事情についても聞くことができるかもしれない。