市民講座「温熱から見た医療最前線」が日本ハイパーサーミア学会と併催される
少しでも新しく、正確な医療情報をもとに治療を受けたい──。多くの患者、とくにがん患者にとっては切実な望みだ。しかし、正しい医療情報を得るのは意外に難しい。
「令和2年受療行動調査(確定数)」によると、64歳までの患者は「ふだん医療機関にかかる時の情報の入手先」として、「家族・友人・知人の口コミ」を挙げる人が最も多く、以下「医療機関のネット情報」、「医療機関・行政機関以外のネット情報(SNSや電子掲示板、ブログを含む)と続く。65歳以上では2位に「医療機関の相談窓口」が浮上するが、トップは「口コミ」である。つまり、ネット情報が病院選びの肝となっている ところが、そのネット情報は必ずしも現在の医療情報を正しく伝えているとは限らないケースも多い。更新されず、古い情報がそのままアップされる場合も少なくないからだ。
本来ならその治療法に通じた医師に直接聞くのが一番だが、その治療法を行っている医師を知らない、知ってはいるが話を聞く機会がない、という人が大半ではないか。その場合は、そうした治療法に積極的に取り組む医師や病院や医学会等が主催する市民講座に参加するのも手だ。