がん放射線治療ウソホント(4)治療後は胸が1カップしぼんだ
放射線治療では照射部分が必ず肌荒れする。私も、治療開始から2週間すぎた頃には皮膚が真っ黒に。入浴時、熱い湯は肌がピリピリするので、ぬるめの湯で入浴するようになった。日焼けが心配なこの時季に気をつけることはなにか。東京・世田谷区にある国立成育医療研究センター放射線治療科の藤浩医師(放射線治療専門医)に話を伺った。
「医師は肌の状態をこまめにチェックし、とにかく乾燥しないよう、保湿ができる薬剤を処方します。普段から使用しているボディークリームなどもあるかと思いますが、その中のどんな成分が肌荒れを悪化させるかわからない。治療中は病院処方のもののみ使用するようにしましょう。同じ理由で入浴剤や制汗剤なども控えてください」(藤医師=以下同)
私の場合、治療終了から3週間程度で皮膚の色はほぼ元に戻り、乾燥もなくなった。
治療前にインターネット検索で気になったのが「閉所恐怖症の人には放射線治療は難しい」という一文。閉所恐怖症でMRIやCT受診時には緊張で体がこわばる私が耐えられるか……。が、これは杞憂だった。