梅毒の新規感染件数…累計前年比で先週より悪化したのは19都県

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 国立感染症研究所は1日、感染症発生動向調査(IDWR)速報データ第38週(9月16日~9月22日)を発表した。

 梅毒の新規感染報告件数は新たに178件が加わり、累計数は1万452件となった。過去最多を記録した前年同期の累計数1万957件に比べて、マイナス505件となった。この数字は第34週がマイナス660件、第35週がマイナス597件、第36週がマイナス549件、第37週がマイナス495件と減少幅は縮小してきたが、今週やや拡大。状況は改善した。

 この数値が前週よりも「悪化している」は19都県、「変わらず」が11府県、「改善している」が17道府県だった。悪化が目立つのは、東京、富山、三重、福岡など、「改善」は、大阪、愛知、福島、和歌山などだった。

 性感染症の専門医で「プライベートケアクリニック東京」新宿院の尾上泰彦院長が言う。

「梅毒の新規感染報告件数の累計数の前年同週比をみると、悪化が25都県から19都県に減少し、全国の数字もマイナス505件と改善しました。気になるのは東京です。これまでは過去最多の2023年の累計同週比をマイナスでキープしてきましたが、その減少幅は前週までのマイナス43件からマイナス17件となり、来週には昨年を上回る可能性が濃厚です。梅毒は医師の指示通りに治療すれば治すことのできる病気です。疑われる症状があれば恥ずかしがらず医療機関に相談してもらいたい」

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