歯科インプラントやっていい人ダメな人(4)「転ばぬ先の杖」で介護対策
前回、「インプラントオーバーデンチャー」と「インプラントテレスコープ義歯」を紹介した。インプラントオーバーデンチャーは、インプラントに入れ歯を取り付けるもの。最近は、従来よりも細いインプラントを使用し、それによって歯肉を切らない方法も登場している。
一方、インプラントテレスコープ義歯は、茶筒のフタと筒をイメージするとわかりやすい。茶筒のフタを筒に装着すると摩擦力で強く振ってもフタは外れず、しかし徐々に力を入れて引き上げればフタが外れる。茶筒のフタ(外冠)のようなものを義歯に埋め込み、茶筒の筒のような土台(内冠)をインプラントに取り付け、義歯の外冠を内冠に装着することで、義歯は維持安定し、かつ取り外しも可能になるのだ。
「インプラント部のみならず口腔全体の治療計画を考えてくれ、選択肢を複数説明してくれる歯科医をぜひ選んでください。場合によっては、日本口腔インプラント学会で認定しているインプラント専門医にセカンドオピニオンを求めるべき。学会のホームページで専門医の検索をできます」(日本口腔インプラント学会専門医・指導医で、神奈川歯科大学短期大学部の林昌二特任教授)