「緑内障」は白内障のように手術で治せるのか?
緑内障の点眼薬は、大きくわけて2種類。眼内の房水と呼ばれる液体の流出を促進するタイプと、房水の産生を減らすタイプです。
眼科医がその患者さんの目を診察した上で、もっとも有効と思われる点眼薬を処方します。点眼薬は薬ですから、副作用が出ることもあります。目薬の種類によって異なりますが、患者さんから多く聞かれる声は「しみる」「目の周りが黒ずむ」「充血する」「(点眼後)光がまぶしく感じる」「まぶたが炎症を起こした」「暗くぼやけて見える」などがあります。症状が気になる場合は、すぐに医師に相談してください。点眼薬の変更が可能な場合もあります。
なお、問診票などで現在飲んでいる薬やサプリメントなどを確認する欄がありますが、「目とは関係ないだろう」と思い込んで正確に書かない患者さんが多いのです。が、これは絶対にやめていただきたい。
点眼薬の中には、ほかの薬と併用することがよしとされないものもあります。申告せずに点眼薬を使用すると「動悸(どうき)がする」「咳(せき)が出る」「呼吸が苦しい」「めまい」などの症状が出る場合も。とくに呼吸器系や循環器系、糖尿病などの内分泌系の病気にかかっている方や腎臓病の方は必ず申告を。
緑内障と診断されたその日から、点眼薬と眼科通院とは一生の付き合いとなります。けれど、きちんと決められた量と回数を点眼していれば進行を遅らせることができる。自覚はなくても「早く見つかってよかった」という気持ちでしっかり通院してくださいね。