著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

誰かと食事をすると食べる量が増え、アイデア力が上がる

公開日: 更新日:

 食事は、私たちが考えている以上に、自分や周囲に影響を与える行動です。例えば、誰かと食事するか、1人で食事するかで食べる量がどのように変わるかを研究した報告があります。

 これは、イギリスとオーストラリアの研究者たちの共同研究で120人を対象に行い、①友人など馴染みがある人と食べる②初対面の人と食べる③1人で食べる──という3つのパターンに分け、どのような差異があるかを調べました。

 すると、「初対面の人と」が最も食べる量が多く、「1人」が最も少ないとの結果でした。この研究から、誰かと食事をする“共食”のほうが、食べる量が増えてしまうことが示唆されたのです。

 1人で食べるよりも大勢で食べるほうが会話がはずんで食事量が増えるのではないかと考えがちですが、この研究によると、初対面の人と食べても食事量が増えることが分かっています。この現象は、進化心理学の考え方で説明できます。進化心理学とは、狩りや農耕だけで食事・生活を賄っていた時代から、人間の内面は変わっていないとするものです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 2

    フジテレビは株主総会に戦々恐々…宿敵ホリエモンら“くせ者”が日枝久氏ら経営陣に退陣要求も?

  3. 3

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  4. 4

    フジ港浩一社長から消えなかったバブル臭…伊豆温泉不倫旅行に麻布十番デート、女子大生ブームの仕掛け人

  5. 5

    大谷の「お荷物」にならないか…間もなく第一子誕生&二刀流再開のところに“同郷の後輩”

  1. 6

    “上納接待”疑惑でフジテレビ大激震…女子アナたちの怒りと困惑「#MeToo運動」に発展か?

  2. 7

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  3. 8

    死亡した元兵庫県議めぐる立花孝志氏の発言を県警本部長が完全否定&異例の言及…いよいよ“ガチ捜査”に突入か

  4. 9

    菊間千乃弁護士、堂々の「情報7days」出演にフジテレビへの忠誠心を感じたとする声が続々

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?