著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

ヨーグルトで健康な足腰になれる? 週3回で歩行速度に好影響

公開日: 更新日:

 加齢によって心身が衰えた状態をフレイルと呼びます。フレイルは、生活機能は低下しているものの、介護が必要なほど衰えてはおらず、早期発見と適切な対応によって身体機能の回復が見込めるとされています。

 フレイルの予防や身体機能の回復には、適度な運動と栄養バランスに優れた食事が効果的です。特に、筋肉量の維持に必要な栄養素であるタンパク質の摂取が重要だと考えられてきました。そのような中、ヨーグルトなどの発酵乳製品と身体機能の関連性を検討した研究論文が、微生物学の専門誌に2024年7月5日付で掲載されました。

 この研究では、群馬県中之条町に在住している65~92歳の581人が対象となりました。研究参加者に対してアンケートを行い、チーズを除く発酵乳製品の摂取頻度、身体機能や歩行速度、栄養の摂取状況が調査されています。なお、発酵乳製品の調査は栄養士が行い、週当たりの摂取頻度が推定されました。また、歩行速度は5メートルにおける歩行時間が測定され、1秒当たりの歩行距離(メートル)に換算されました。

 その結果、男性における日常的な歩行速度は、発酵乳製品の摂取頻度が週に3日未満の人(秒速1.31メートル)と比べて、摂取頻度が週に3日以上の人(秒速1.37メートル)で、統計学的にも有意に速いことが分かりました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  1. 6

    血税が国民民主党の「ホテル代112万円」に消えた…“浮かれ不倫”玉木雄一郎代表に問われる説明責任

  2. 7

    国民民主党・玉木代表が元グラドルとの隠密不倫を認め陳謝…会見で“勝負ネクタイ”消え、目もうつろ

  3. 8

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  4. 9

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  5. 10

    発掘! 国民民主・玉木代表がハマった“元グラドル観光大使”小泉みゆきの過激ボディー