花粉シーズンで注目…世界初のまぶたに塗るアレルギー性結膜炎治療薬
本格的な花粉シーズンがやってきた。すでに目のかゆみを感じる人は少なくない。それを抑える薬といえば抗アレルギー点眼薬が定番だが、今年は様変わりしそうだ。昨年5月に世界初のまぶたに塗るアレルギー性結膜炎治療薬が発売され、人気になっている。どんな薬なのか? 「自由が丘清澤眼科」(東京・目黒区)の清澤源弘院長に聞いた。
「エピナスチン塩酸塩眼瞼クリーム(=一般名/商品名:アレジオン眼瞼クリーム0.5%)は世界初の塗布型抗アレルギー剤です。1日1回、上下のまぶたに塗るだけで24時間効果が持続します。点眼薬が苦手な人(とくに子供や老人)、かゆいときしか点眼薬を使わず効果が持続しない人、コンタクトレンズを使っている人、メーク崩れを気にする女性、朝の忙しい時間帯や日中の仕事や授業などで点眼する時間のない人などにとって、メリットの大きい薬です」
素人からすると、まぶたに塗るだけで目の中の結膜(まぶたの裏側から眼球の黒目部分の境までの白目部分を覆う膜で外界の刺激から眼球を守る役割を持つ)に持続的に抗アレルギー作用を及ぼすとは考えにくいが、事実だという。