エネルギーを作る「ミトコンドリア」を維持するには何をすればいいのか
「体内には過剰な活性酸素の産生を抑制し、除去する仕組みが備わっています。通常であれば活性酸素が過剰になることはありません。しかし、暴飲暴食や睡眠不足を続けるなど生活習慣が乱れると、活性酸素の除去が間に合わなくなり、体に悪影響を及ぼすことになります」
睡眠不足や質の悪い睡眠はミトコンドリアの修復の妨げになる。例えばパソコンやスマホの画面からの発光を目に浴びると体内時計をずらし、寝つきを悪くする。午後9時にはできるだけ画面を消すこと。寝つきが悪くなるので、就寝5時間前にはカフェインの摂取を控え、寝酒はやめる。寝る前に何か飲むなら水、白湯、ホットミルクなどにする。さらに、ミトコンドリアを元気にする食材・食品を意識する手もある、と根来医師は言う。
「ビタミンCやE、コエンザイムQ10が含まれる食品はミトコンドリアを酸化ストレスから守るといわれています。オレンジやナッツ、魚などを積極的に取るのも手です」
体内で作ることができず、食べ物としてしか摂取できないオメガ3脂肪酸は、ミトコンドリアの膜の安定性を助ける。サバ、イワシ、サンマなどの魚やエゴマ油、アマニ油などを意識するのもいい。