著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

量を変えずにダイエット 「時間栄養学的」朝食の取り方

公開日: 更新日:

 時間栄養学とは「何をどのくらい食べるか」に加え「いつ食べるか」を考慮した新しい栄養学です。同じ人が同じ食べ物を同じ量だけ食べても食べるタイミングによって太りやすくも痩せやすくもなります。時間帯によって栄養の吸収や筋肉や脂肪の合成、排泄が異なるからです。それに関わるのが2017年にノーベル生理学・医学賞を受賞して注目された「時計遺伝子」です。時間栄養学はこの遺伝子と栄養、体内の生理現象などの関係を調べる学問であり、その成果は糖尿病や慢性腎臓病などの治療にも役立つと考えられています。現在わかっている範囲で糖尿病に良いとされる時間栄養学で朝食の取り方を紹介しましょう。

■目標は1カ月2~3キロ

 人間の体は、現状を維持する機能(恒常性)を保とうとします。いきなり大幅減量すると、体の危機を感じて適量の食べ物を口にしただけでも、元の体重に戻ろうとしてしまいます。いわゆるリバウンドです。それを防ぐには恒常性をつかさどる脳をだます必要があります。大幅減量と脳が感じない程度の1カ月2~3キロ減量のペースを保つことが大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ