今も拡大…大分・豊後大野の地割れは大地震の予兆なのか
■断層が動き続けている可能性も
地震の前触れか? なんて声も聞かれるが、その可能性はないのか。
「引き金になる可能性は否定できません。地割れは、日本列島を貫く最大の活断層、中央構造線上で起きています。これは熊本地震で刺激されたといわれている活断層。阿蘇山にも影響しています。地割れが拡大し続けるのは、断層が動き続けているからという可能性もある。いずれにしても注意は必要でしょう」(島村英紀氏)
電気通信大名誉教授で、早川地震電磁気研究所代表の早川正士氏(電磁理工学)も予測するウェブサービス「予知するアンテナ」では、先週から九州―四国地方に警告を出している。
「九州の観測点で電磁気現象を調査したところ、地割れエリアの電離層に異常が出ています。地下で地殻変動が起きているということで、地震の前兆は出ています。このエリアは中央構造線に近いため、本州も含め沿線上の地域は、しばらくは注意が必要です」(早川正士氏)
中央構造線断層帯は、九州から茨城県付近まで続いている。