醜聞でも学力は麻布に匹敵「駒場東邦」は受験者に狙い目か
■過去の不祥事が落とす暗い影
「ここ数年、校内の雰囲気があまりよくなく、その影響も少なからず出ているかもしれない」と学校関係者は話す。
2017年前後から、教員間のパワハラやセクハラ問題が噴出。その詳しい内容については、それを糾弾するのが目的ではないので、ここでは省くが、当時の校長の仕切りの悪さもあって、問題がこじれにこじれてしまったのである。そしてついに19年春、校長はその職を解かれてしまう。
「複数の週刊誌が報じたこともあって、生徒や父兄の間で動揺が広がって、当校の売りである駒東ファミリーの結束も崩壊。教員の側も一時期、授業に身が入らない状況に陥ってしまったのです」(学校関係者)
駒場東邦に対する週刊誌報道はそれだけでは終わらなかった。2019年6月、元農水省事務次官が44歳の長男を刺殺してしまう事件が起こった。家庭内暴力をしばしば起こしていたこの長男は中学、高校の6年間を駒場東邦で過ごした。その間、同級生たちから陰湿で激しいいじめを受けていたことが週刊誌の取材で明らかになったのである。