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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

醜聞でも学力は麻布に匹敵「駒場東邦」は受験者に狙い目か

公開日: 更新日:

 こう語るのは駒場東邦のOB。同校は最初からトップクラスの進学校を目指していた。初代校長として招いたのは当時、圧倒的な東大合格者数を誇っていた都立日比谷高の校長だった菊地龍道氏。名校長として日比谷高で大きな実績を上げながらも、3年制の限界を感じていた菊地氏は、中高一貫で何ができるかを徹底的に追求。より効率的な教育システムをつくり上げた。

■教員、生徒、親が連携する「駒東ファミリー」

 そのひとつが少人数教育。特に英数理では学校創立当初から、1クラスを2分割して授業を進めている。もうひとつの特色が「駒東ファミリー」と呼ばれるもの。教員、生徒、親が連携して、より学びやすい家庭的な雰囲気をつくっている。こうした地道な努力が少しずつ、実を結び、麻布に匹敵する位置まで来たわけだが、実質的にはすでに麻布を凌駕したのではという声も聞こえてくる。

「麻布の1学年定員が300人なのに対し、駒場東邦は240人。125年の歴史を持つ麻布を追い越したというのは言い過ぎとしても、東大合格者数で初めて並んだ事実は大きい。もちろん、東大に入ることだけが学校の価値を決めるわけではありませんが、その宣伝効果は計り知れない。それを見て、息子に駒場東邦を受けさせようという父兄が増えるわけで、より優秀な生徒が集まりやすい環境が出来上がってくるのです」(前出・予備校幹部)

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