海底火山「噴火浅根」ひさびさ活動で巨大地震との関連は? 専門家は「3つのパターン」を指摘

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 巨大地震の「予兆」なのか──。

 小笠原諸島の海底火山「噴火浅根」が27日、噴火した。気象庁によると、27日午後6時頃から噴煙が確認され、午後11時半頃には海面から約7000メートルに達した。1930年代から45年にかけて複数回噴火した記録があるが、久々の噴火は何を意味するのか。小笠原諸島では昨年8月にも、海底火山「福徳岡ノ場」が噴火。噴煙は高さ約1万6000メートルに至り、沖縄や伊豆諸島などに大量の軽石が漂流する被害が出ている。

 立命館大環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏はこう言う。

「この先、噴火浅根でもさらに大規模な噴火が発生することも考えられます。軽石が黒潮に乗れば、房総半島や三浦半島周辺まで届く恐れもあります。また、噴火浅根の周辺海域では、大きな噴石や火山ガスなどに警戒すべきです。1952年、海上保安庁の船が伊豆諸島の明神礁の噴火に巻き込まれ、乗組員31人が殉職しています」

 さらに気がかりなのが、巨大地震との関連だ。噴火浅根はフィリピン海プレート上にあり、活発な太平洋プレートに押されて、噴火したとみられる。

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