政府が発表「日向灘」「沖縄」にM8地震発生の可能性 南海トラフとの関係を専門家に聞く
立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授はこう言う。
「これは『スーパー南海地震』として千葉から台湾、フィリピンまでのフィリピン海プレートの影響する範囲に注意が必要だと思っています。南海トラフ地震と琉球海溝地震(与那国島周辺の地震)などの発生は、直接の原因はフィリピン海プレートの動き、そしてユーラシアプレートの跳ねかえりになります。しかし、少し詳しくみると、琉球海溝の地震は、日向灘、豊後水道、広島市、そして中国地方を横切り、鳥取県とつながる地震の帯を形成しています。琉球海溝で大規模の地震が起きれば、帯を形成しているエリアでも地震が連鎖する可能性があります」
南海トラフ巨大地震についても、今年1月に地震調査委員会が、40年以内の発生確率が前年の「80~90%」から「90%」程度と評価している。