東京都が10年ぶり被害想定見直しで死者6100人 首都圏を襲う6種類の地震リスクを専門家が指摘

公開日: 更新日:

②太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界の地震(伊豆小笠原海溝、千葉県南東沖地震など)

③フィリピン海プレート内部の地震

④フィリピン海プレートと北米プレート境界の地震(相模トラフ 、1923年大正関東地震)

⑤北米プレート内部の地震(立川断層など=今回の想定)

⑥太平洋プレートと北米プレート境界の地震(11年東北地方太平洋沖地震、1896年明治三陸地震)

「最近増えている茨城県南部や千葉県北西部の地震は、首都圏地震に関連する可能性があり、グループに入れたほうがいいでしょう。たとえば、茨城県北部の地震は多くが⑤に該当し、茨城県南部の地震は多くが④になります。千葉県東部の地震は①⑤⑥、千葉県北西部の地震は④⑤に当たります」

 また、高橋氏は「地震」とその被害である「震災」は分けて考える必要があると指摘する。地震は地面が揺れる物理的な動き、震災は人間が地震により生命や財産を失うことだ。大きな地震が大きな震災になるとは限らず、1923年の大正関東地震の死亡者は、最新の統計で約10万5000人とみられる。その半数以上が地震後3日間続いた火事による被災者だ。今回の想定では、建物の耐震化が進んだことから、死者数も全壊する建物数も10年前よりも減っている。だが、首都圏のように人口密度が非常に高いところでは、大震災になりやすいのは変わらない。防災意識は高めておきたい。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…