覇気なし岸田首相の年頭会見…「被災地に向け総理の言葉で…」と求められても原稿棒読み
元日の能登半島地震の発生直後から幾度となく取材に応じているものの、〈下を向いたまま原稿棒読み〉などとSNS上で非難されていた岸田首相。マグニチュード7.6の巨大地震であり、時間が経つにつれ、被害の甚大さが明らかになっている。さすがに4日の年頭記者会見こそは、自らの言葉で強いメッセージを発するのかと淡い期待をしたが、あっさり裏切られた。
40分間の会見は、終始いつもと変わらぬ無表情で、プロンプターを使った冒頭発言以外は、ほとんど下を向いて用意された原稿を読むばかり。「令和になって最大級の地震」と口では言うものの、その深刻さは伝わらない。
被災地の地元紙である北國新聞の記者が、「被災地の現状をどのように感じておられるか、総理の言葉で被災者に向けて聞かせてください」と求めた際も、頻繁に下を向いて原稿を読んでいた。
そして驚いたのは、司会者が会見終了を告げた直後のこと。挙手しても当てられなかった記者のひとりが、「原発について質問させてください。地震から3日目でいまだ総理が原発について一言もコメントしないのは異常です」と呼びかけた時の岸田首相のリアクションだ。記者に視線を向けることなく、「にやり」と笑ったのを日刊ゲンダイ記者は見逃さなかった。そして岸田首相は、聞こえないふりをして去って行った。