イトーヨーカ堂が食品71品目、イオンもPB28品目を値下げ…この動きは広がっていくのか?
■続出の可能性も中小企業は淘汰
「今後は2つの方法で、値下げが広がる可能性があります。1つ目は、ローソンとワタミが配送の協業を発表したように、他社と手を組んで配送の効率化を図り、輸送費を抑える方法です。2つ目は、イオンやイトーヨーカ堂のように、他社を吸収合併することで、コストカットを実現する方法です。ただ、いずれも大量生産、大量取引が大前提のため、個人経営など小規模の企業は値下げ競争に参戦するのは難しいでしょう。例えば、都市部に20店舗ほどを抱える中堅どころのスーパーなどは、大企業に買収されることで生き残りを図るしかなくなっていくでしょう」
今後も値下げ競争に追随する企業が現れる可能性はある。しかし、慣れ親しんだ小規模店が消えていく恐れがある。