大阪万博バス運転手が集まらない必然…締め切りまで2カ月半、180人まだ半分未満の深刻
会場建設が遅れているだけでなく、交通手段もヤバそうなにおいがプンプンしてきた。開催まで1年を切った大阪・関西万博で、会場までの旅客輸送を担うシャトルバスの運転手が不足しているというのだ。万博協会は本紙の取材に対し、最も会場に近いJR桜島駅と万博会場を結ぶバスで、運行に必要な運転手180人のうち、15日時点で80人しかめどが立っていないと回答した。
万博開催時に運行されるシャトルバスは他にも、大阪府内の主要駅と万博会場を結ぶルートや、付近の駐車場と会場を結ぶルートが計画されている。万博協会とJR西日本が主体となって運営されるJR桜島駅発着のルート以外は、在阪のバス業者が主体となる。肝心の運転手は全国のバス業者にも呼びかけて集める方針だが、計画は難航している。
■「日常生活の交通手段を犠牲にできない」
在阪バス企業の事業者団体である大阪バス協会に取材すると、こう話した。
「現状、運転手は不足しています。2024年問題もあり、普段運行しているバス路線を維持するだけでも手いっぱいな状況です。そのうえでさらに、万博の運転手を集めなければなりません」