仏岩温泉 鈴森の湯ほか 群馬・湯巡りの旅でハシゴ湯の醍醐味を満喫する
グルメ情報誌「おとなの週末」(講談社ビーシー)は、おいしいものを軸に街や旅などの情報も幅広くカバーする。取材陣たちは、それぞれにお気に入りの旅プランがあるという。そこで、「おとなの週末」メンバーが厳選する「湯とメシの旅」に繰り出してみてはどうか。「至福の日帰り」&「癒やしの1泊2日」の条件に合わせて、それぞれ2つのプランを用意した。さあ、出発!
群馬県といえば温泉県。3大温泉の草津、伊香保、四万はもとより、ほかにも各所に、しかも日帰り湯も点在する。これを最大限楽しむ方法はといえば……。そう、温泉のハシゴだ。未訪湯の開拓と出会いを求め、ライター池田一郎が車でハシゴ湯を敢行することにした!
関越道を走らせてまず向かったのは、みなかみ町、谷川連峰の麓にある「仏岩温泉 鈴森の湯」。2000万年前の太古の地層から湧き出る源泉かけ流しの日帰り湯だ。
まずは桧造りの広々した内湯へ。大きな窓の外は木々に囲まれ、その緑と日の光を映し込みながらあふれ出す湯が気持ちよく、自然と手足が大きく伸びる。
階段を下りると露天風呂もある。聞こえてくるのは、すぐ横を流れる清流・阿能川のせせらぎや鳥のさえずり。マイナスイオン全開だ。
湯上がりには、炭火で中までふんわり焼かれた岩魚塩焼き定食を。ほかにも源泉温泉水100%で打った蕎麦やうどんもおすすめだ。
次は車を中之条町方面に向けて走らせ1時間ほど。10軒の温泉宿からなる小さな温泉地「沢渡温泉」へ。ここには300円で誰でも利用できる共同浴場があって見逃せない。堅牢な石造りの湯船が2つ。湯はほどよく熱く、ガツンと芯まで効く。透明なんだけど、成分濃いなあ。実は縄文時代から湧き出るといわれる隠れた名湯。ううう、たまらん。