訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由
ではなぜアテが外れたのか。
「プロモーション期間が短かったのと、ターゲットとなる富裕者層に届かなかった。ガチガチのスケジュールではなく、もっと柔軟性をもたせるべきでした。『日本的な宿がいい』といった意見もありました。富裕層は自由に動きたいでしょうから、固まったパッケージを押し付けてしまったのかもしれません。国の事業ということで新しいコンテンツをつくるのが条件だったためで、こうなってしまった。ヘリコプターや登録有形文化財を活用するノウハウができたので、今後は旅行会社にアドバイスするなどして、オーダーメード式のオプショナルツアーを展開できるようサポートしていきたい」(前出の担当者)
国内の高級外資系ホテルなら、1泊300万円以上のスイートルームなんてザラにある。思い入れが強すぎた分、目玉をてんこ盛りにし過ぎ、かえって敬遠されてしまったようだ。