(49)量子コンピューターからのハッキングを受けないパソコンがhpから出た
要はセキュリティー崩壊があり得るのです。ファームウエアもこの技術で守られていますので、解読されると、システム全体を乗っ取られます。軍事、政治、金融、巨大インフラが、全部敵に回る可能性があるわけです。
これに対して世界も指をくわえて見ているだけではありません。量子コンピューターの攻撃からファームウエアを守る暗号技術、PQC(ポスト量子暗号)をつくり上げました。
これにいち早く動いたのが米ヒューレット・パッカード(HP)社。HPの法人用パソコンはESCと呼ばれる、物理的に隔離され、24時間休まず動作し続ける専用のセキュリティーチップを搭載しています。その第5世代チップにPQCを搭載。2024年度モデルから、量子コンピューターからのハッキングを受けないようにしたのです。
私はコンピューター技師ではないので、これで完璧なのかはわかりませんが、専用チップの凄みは、デジタルAV家電でいやというほど経験しています。
ソフトウエアだけだと動作が安定しない時がありますが、専用チップだと、どんな時でも安定して頑張ってくれます。
凄い時代になったものです。