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内田正治タクシードライバー

1951年埼玉県生まれ。大学卒業後、家業の日用品、雑貨の卸会社の専務に。しかし、50歳のときに会社は倒産。妻とも離婚。両親を養うためにタクシードライバーに。1日300キロ走行の日々がはじまった。「タクシードライバーぐるぐる日記」(三五館シンシャ)がベストセラーに。

(19)「前のクルマについて行って」と言われたけれど…なんと相手はマイバッハだった

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 タクシードライバーにとって無線配車の仕事はありがたい。お客待ちのために駅やホテルで“つけ待ち”していてもなかなか自分の順番が来なかったり、街を流していても手を上げてくれるお客に遭遇しなかったりするのに比べれば、確実に稼ぎになるわけだから当然のことだ。

 無線センターからの配車依頼をゲットしたときのドライバーの気分をほかの業種にたとえるなら、お客がまったくおらず閑散とした飲食店に、出前の電話が入ったときの店主の気分のようなものかもしれない。

 バブルが終わりを告げた頃のある夜、無線で向島の料亭に行くよう指示を受けた。何度か配車依頼で行ったことのある老舗の高級料亭だ。バブル絶頂期の頃は無線配車は大忙しで、高級料亭や高級クラブからの依頼がひっきりなしに入ったものだが、その頃はそうした仕事はめっきり減っていた。配車の依頼を受けたのは、近くの繁華街で長い時間、客待ちをしていたときだったから“ラッキー”と喜び勇んで料亭に向かった。

 こうした無線配車のお客はほとんどの場合、乗車料金は5000円から1万円前後が見込めるし厄介なお客は少ない。私はリラックスした気分で目的地に向かった。

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