「出口」を決めず「入口」に入ってはいけない…それが投資のイロハだ!
コンビニに入ったら、買い物をして出る。電車に乗ったら、目的の駅で降りる。トイレに入ったら、用を足したあとに出る……。物事には、入り口があったら必ず出口があるのだ。
お化け屋敷に入って、ちょっと涼しいから「ここに住もう」なんていう人はいないはず。そこそこ怖がらせてもらったら、外に出る……これが一般的である。
でも、投資の世界では、これが守られないケースが多い。先日、空売り投資家のスコーピオン・キャピタルが、半導体大手レーザーテックに対して、「不正会計の疑いがある」と噛みついた。
そのニュースが流れると、株価はあっという間に下落。多くの投資家が、投げ売りを出した。彼らいわく「怖いから売った」のだという。
でも、「こういったニュースが流れたら、最初から売るつもりだったのですか?」と尋ねたくなる。単に動揺して売っただけではないのか、本意ではなかったはずだ、と勘繰りたくなる。
個人投資家によくあるタイプが、出口を決めずに勝手に入り口に入ってしまう人。「買ったら儲かる」という言葉を信じるのは良いのだが、「こうなったら売る」という“出口”を決めていないケースが多い。つまり、「行き当たりばったり」なのだ。