能登半島地震から半年…死者数で熊本地震超え「災害関連死」リスクは高いまま

公開日: 更新日:

 避難生活は特に高齢者にとって負担が大きい。

「仮設住宅では今までの環境がガラッと変わり、人間関係が希薄になり孤立してしまう危険があります。具合が悪くても相談できず、SOSが出せなかったり、相互の見守りができず知らぬ間に栄養状態が悪化したりすることがある。特に、これからの季節は熱中症が怖い。体調を崩して病院にかかろうにも、バスは減便し、車などの移動手段がない人も多くいます」(大月真由美氏)

 危険な状態の家屋で暮らさざるを得ない被災者もいる。一般社団法人ピースボート災害支援センターの辛嶋友香里氏はこう話す。

「避難所が閉鎖されていく中で行き場がなく、ダメージを受けた自宅の一室にテントを張って生活している人もいれば、隣の家屋が崩れてもおかしくないような状況で生活している人もいます。自宅など元々住んでいた場所に戻れても、倒壊の危険や衛生面の問題が付いて回ります」

■いまだに水道が復旧しない異常


 正月までは当たり前だった生活を、被災者は取り戻せていないままだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主